昭和プロレス

ジャイアント馬場、坂口征二の「東京タワーズ」デビュー!

力道山

ジャイアント馬場、坂口征二の「東京タワーズ」デビュー!タイトルには少々解説がいる。

 

ジャイアント馬場、坂口征二のタッグ自体はアメリカでも日本でもすでにあったが、「東京タワーズ」という名称のもとでタッグを組んだ初試合ということだ。

 

「東京スポーツ」(2009年5月27日付)に連載されている坂口の自伝「格闘半世紀 坂口征二」より引用しよう。

 

 12月6日、デトロイトで"極道貴族"の異名を取るベテラン、ロード・アンソル・レイトンと戦い、フルスイングの水平チョップでKO勝ち。この試合をもって五大湖地区の契約期間を終えた私は、公私ともに世話になったカノンに別れを告げ、ロサンゼルス経由でハワイヘと向かった。
 12月18日には馬場さんがハワイ入り。約半年ぶりに再会した。馬場さんはインターナショナル王座防衛戦のためハワイ経由で米本土入り。帰路にもまたハワイに立ち寄り、私とタッグを組んでハワイタッグ王座(王者=ジョニー・バレント、リッパー・コリンズ組)に挑戦する予定だった。
 この時、ハワイのプロモーターが、馬場さんと私のタッグを「日本で無敵の東京タワータッグチーム」と紹介。これが後に馬場さんと私のタッグチーム名となる「東京タワーズ」の原点だ。もっとも馬場さんは「腐っちゃうよな...」とこの名称に難色を示していたが。
 ロスで"鉄の爪"フリッツ・フォン・エリックを挑戦者にインター王座を防衛した馬場さんはクリスマスにハワイへと帰ってきた。ところが予定されていたハワイタッグ選手権は年明けの1月2日に延期。馬場さんと私はタンク・モーガン、カウボーイ・ジャックベンス組と戦い快勝した。

 

坂口の連載によると、その後、馬場のハワイの別荘で馬場夫妻とともにクリスマスと年末年始を過ごしたと書かれている。

 

馬場が既婚者であることを明らかにしたのはこの10年以上も後だ。レスラー仲間やプロレスマスコミの口のかたさは大したものだ。


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